【お客様の声】里山ホテルときわ路 様
当店のコーヒーを使っていただいているお客様を紹介しております。
第一談は、常陸太田にある里山ホテルときわ路さん。
お料理のこと、コーヒー導入の経緯、新しい取り組みについて伺います。(2018年1月31日取材)
以下
藤岡さん:里山ホテルときわ路 とどける係 藤岡みのり
金成シェフ:里山ホテルときわ路 料理長/こしらえ係 金成一歩
モデレーター:ただいまコーヒー 和田昂憲
▲藤岡みのりさん(左)と金成シェフ(右)
調理までの最短距離
-まずはじめに、お料理のことを聞いてみたいと思います。 里山ホテルさんは、里山八寸、Satoyama Nuovoなどのこだわりを感じるメニューが特徴的です。改めてシェフから、お食事へのこだわりを聞かせていただけますか?
金成シェフ
調理までの最短距離を考えています。
つまり、いかに新鮮に、手を加えずに、ということです。
素材の力を信じて、自分は補うくらいの気持ちでつくっています。
だからこそ、 いかに採れたての季節の食材を生産者様から直接受け取り、どのようにアレンジしてお客様に届けるか。
そのことに最も興味があります。
▲本日のパスタ からすみと春野菜のスパゲティーニ
−本日いただいた一品一品、素材の甘みや風味をとても感じました。
特にお野菜の風味を強く感じ、種類も多いと感じたのですが・・
金成シェフ
はい。特にコースメニューには野菜をふんだんに使っております。
フルコースの場合、多い時で50種類もの野菜を使っています。
出勤の途中に、いつもお世話になっている農家さんを回って、旬の野菜や美味しい食べ方などを教えていただくこともあります。
最後のコーヒーまで、こだわりたかった
−そんなこだわりのあるお食事を提供されている中で、どうして「ただいまコーヒー」に声をかけてみようと思ったのですか。
金成シェフ
うちのスタッフが、和田さんが出場されていた茨城県北ビジネスコンペティションをみたことがきっかけですね。
当時、食事の締めであるコーヒーまでこだわりたかったのですが、なかなか踏み出せないでいました。
一度、和田さんがいらっしゃってお話を伺った時に、ぜひお願いしようと社内で決まりました。
−そういっていただけるのは嬉しいですね。方針やコンセプトを双方が理解した上でお取引を始めたいと考えておりますので。
コーヒーへの意識が変わった
−現在、ランチとディナーでコーヒーを使っていただいてますね。導入してみて、なにか変化はありますか?
藤岡さん
ただいまコーヒーに換えて初めてお客様にお料理をご提供した昨年のクリスマスディナーで、
常連のお客様がその変化に気付いてくださった時には驚きましたね。
気付いてくださって嬉しかったですし、それだけコーヒーも印象的だったのだろうと思います。
また、和田さんが開催してくださったスタッフ向けのコーヒーセミナーによって、スタッフのコーヒーへの意識が変わりました。
コーヒーには新鮮さが大切なのだとわかり、淹れ方だけでなく、保存の仕方にも意識が向くようになりました。
コーヒーセミナーで行ってくださった、砂糖やミルクの味比べも面白かったですね。
今こだわっているクリームが、コーヒーに合うことを確認できました。
自分たちで体験すると、自信を持ってお客様におすすめできるようになりました。
−淹れ方などはいかがですか?
藤岡さん
ご提案くださったクレバーを使っているので、いまのところ困っていることはないですね。
なにかあればすぐご相談に応じていただけますし。
お越しいただくお客様の数やドリンク注文の予測が難しい場合もあるので、 毎週少量ずつ発注できるのもありがたいです。
−ありがとうございます。
では、少し話題を変えまして。今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。
地域のショーケーシングを本格化
−2018年はすでに、汁椀カップやいちごメニューフェア参加など、たくさんの新しい取り組みをされていらっしゃいます。
2018年の里山ホテルさんは、どんな取り組みに力をいれていくのですか?
*里山3.0を実現するためのツールがここのホテルだと考えているので、引き続き里山3.0実現に向けた取り組みをしていきます。
※里山ホテル3.0の詳細は里山ホテル公式HPをご覧ください。
具体的には、
2017年から取り組んできた”地域のショーケーシング”を本格的に商品化していきます。
つまり、
商品をショーケースに入れるように、里山ホテル、周囲の自然、地域で暮らす方々の活動や想いなどを、
ショーケースにきれいに並べて、より多くの方に手に取って頂けるようにする、里山体験を楽しんでいただくというものです。
具体的には、
ストームフィールドガイドさんによる、森の中の池冒険ツアー。
森を活用したネイチャーツアーやブッシュクラフトスクールなどが動き出しています。
また、
マイクロ事業家が集中できるオフィススペースやワーケーションオフィス構想などもあります。
「ワーケーション」とは「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を組み合わせた造語で、旅先で休暇を楽しみながら、テレワークも行う働き方を言います。
仕事をしていてアイディアに煮詰まったら、池にいったり、森林浴をしたり。そのようなイメージです。
−里山ホテルさんならではの体験で素敵ですね。働き方が注目されておりますし、個人的にもすごく使ってみたいです!!
▲本日のデザート 黒豆のムース ~米発酵アイスと桧山さん家のいちごを添えて~
−では最後に、今後「ただいまコーヒー」とどのようなことを取り組んでいかれたいですか?
藤岡さん
コラボレーション企画やっていきたいですね。
「コーヒーとスイーツとの食べ合わせ体験」や「スタンダートなコーヒー淹れ方講座」、
「森で楽しむ焚火焙煎コーヒー講座」など。
金成シェフ
例えば、3ヶ月限定のオリジナルコーヒーをご提供するなんかも面白いかも。
−双方の個性を生かしたイベントを開催できたら面白いですよね。
本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。
皆さんもぜひお友達をお誘いの上、ご利用ください。
編集後記
取材を終えて、
コーヒーと同じように当店は料理のバトンを繋いでいるのだなあと感じました。
ロースターの役割の一つは、橋渡しだと考えております。
つまり、
農園の方々が手塩にかけて育てたコーヒー生豆を、個性が光るように焙煎し、新鮮な状態で日本のお客様にお届けする。
この関係性と同じように、
シェフやサービススタッフの方々のこだわりや想いをコーヒーを通じて繋いでいる。
お料理の最後の印象で、お料理全体のイメージが左右されてしまうといっても言い過ぎではないと考えています。
締めの飲み物を提供している責任を感じる。
そんな取材の機会でした。